SKE48のメンバーとして活動しながら、自転車ロードレースの世界に深く魅了され、ついには冠番組を持つまでになった荒野姫楓さん。2025年11月30日、沖縄・石垣島で開催された「新城幸也サイクリングイベント2025」を、大雨の中89キロを完走した1枚の写真がSNSで話題となりました。「本物のサイクリストじゃん」「いかなる気象条件にも笑うサイクリストの鑑」と称賛が寄せられました。
本記事では、荒野さんがどのようにロードバイクに出会い、なぜここまで深くハマり、どんな性格だからこそ89キロというタフなコースを走りきれたのか。その背景にある価値観、趣味、努力、そして“サイクリスト魂”を徹底的に掘り下げます。
荒野姫楓(あらの・ひめか)プロフィール

出典元:https://ske48.co.jp/feature/arano_himeka
名前:荒野 姫楓(あらの ひめか)
生年月日:2002年1月9日(23歳)
出身地:神奈川県
所属:SKE48 チームS(10期生/2020年加入)
趣味・特技:ロードバイク、料理、イラスト、お笑い、ラジオ、古着屋巡り、マンガ、ゲーム
愛車:弱虫ペダル登場キャラと同じカラーのロードバイク
主な活動:
・JR東海「浜名湖サイクリングプロジェクト」公式アンバサダー
・J SPORTS「ツール・ド・ひめたん(仮)」MC
・イベント・サイクル番組出演
・SNSでロードレース解説や自転車文化を発信
性格傾向:熱中型/継続力が高い/明るく前向き/仲間思い/探究心が強い
推し選手:「UAEチーム・エミレーツ」のラファウ・マイカとニルス・ポリッツ
ロードバイクとの出会いは『弱虫ペダル』──性格が表れる運命の一台
荒野姫楓さんがロードバイクにハマるきっかけは、幼い頃から親しんできた漫画『弱虫ペダル』でした。コロナ禍で自粛生活を送っていたころ、原点回帰のように漫画を読み返し、改めてその熱いストーリーに惹かれたと語っています。

荒北靖友が乗っていたチェレステカラーが可愛いという理由でビアンキに決定
出典元:https://natalie.mu/comic/news/179106
「大人になって読むと、めっちゃアツいんです。読み進めていたら気づいたらロードバイクが欲しくなっていました」
この「気づいたら行動していた」というエピソードには、荒野さんの熱しやすさ、行動力、好奇心の強さがそのまま表れています。しかも選んだモデルは作中キャラクターが使用しているものと同じカラーのもの。こだわりの強さと、“好き”を形から入るスタイルも印象的です。
ロードバイクは車体だけではなく、ヘルメット、ウェア、グローブ、ライトなど多くの装備が必要になります。しかし彼女は迷いなく揃えたと言います。これは“オタク気質”とも言えるほどの集中力で、何かにハマるととことん突き詰めるタイプであることがよく分かります。
初心者ながら70kmを自走で突破──努力家でチャレンジ精神旺盛な素顔
荒野さんの実力を語るうえで欠かせないのが、SKE48の聖地とも言える羽豆岬までの自走ライドです。距離は約70キロ。初級者からするとタフな距離に加え、当日は真夏。体力的にも精神的にも厳しい環境でした。

出典元:https://www.sbaa-bicycle.com/article/5300
「ハンガーノック寸前で、地獄みたいでした(笑)」
その厳しさを笑いながら振り返るあたりが、まさにサイクリストの気質を感じさせます。「坂を上っていると笑えてくる」という感覚は、ロードバイクに本気で乗っている人ほど分かる“快感と苦しさの境界線”であり、荒野さんが本質的に“自転車向き”である証拠です。
さらにパンク修理にも自ら挑戦。最初は工具を持っていなかったため自転車店に駆け込み、道端で30分かけてチューブ交換したそうです。
「自転車乗りの人たちって温かいんだな、と実感しました」
こうした経験は、単なる趣味の域を超えて、ロードバイク文化そのものと深く接続している瞬間でした。
観戦の沼に落ちた2024年──『ジロ』『ツール』が人生観を変える
ロードバイクに乗ることが好きだった荒野さんは、やがてロードレース観戦にも夢中になっていきます。最初に本格的に観戦したレースは、2024年の「ジロ・デ・イタリア」。
ここで衝撃を受けたのが、絶対的エース、タデイ・ポガチャル選手の走りでした。
「大谷翔平選手みたいな存在です。何も分からなくても圧倒されます」
自分がロードバイクに乗っているからこそ理解できる“あの坂を、あのスピードで登る”という身体感覚の凄み。そこから一気にレース観戦の魅力にのめり込んでいきました。
特に心を奪われたのは、「アシスト」の存在です。
「目立たないのに、エースのために走り続ける姿に胸が熱くなるんです」
引用元:https://www.sbaa-bicycle.com/article/5300
これは、単にロードレースの構造を理解しただけではなく、彼女自身の価値観の変化にも結びつきました。「目立つエースになりたい」と思うのが普通なのに、支える側の美しさを知ったことで、自身のアイドル活動にも影響を受けたと語っています。
「私もSKE48で先輩として、後輩を支える人でありたい」
レースを通して得た“他者を支える誇り”は、彼女の性格の深い部分を示すものです。
サイクリスト魂が育った背景──努力・継続・こだわりの積み重ね
荒野さんは現在、自宅にトレーニング環境を整え、日常的にロードレース番組を視聴し、SNSでファンとレースの魅力を発信しています。2025年からは冠番組「ツール・ド・ひめたん(仮)」もスタートし、業界の“顔”として認知されつつあります。
ロードレースは冬場や悪天候で外で乗れない日も多く、継続しづらい趣味です。しかし彼女は努力を苦とせず、むしろ楽しみながら知識・実力を伸ばしていきました。
・レースの戦術を理解して語れる
・選手のパーソナリティまで深く追える
・自分の走り方にこだわりがある
・自転車文化を広めたいという使命感を持つ
これらは“ガチのサイクリスト”に共通する要素で、単なるタレントの趣味とは違う熱量を示しています。
そして迎えた89キロの大冒険──大雨でも笑顔を失わない理由
話題となった「新城幸也サイクリングイベント2025」では、89キロ・獲得標高960mという本格的コースを、大雨のなか完走しました。写真では、雨を全身に浴びながらロードバイクを押し、笑顔を見せています。
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この表情に多くの人が心を掴まれたのは、
“本当に楽しんでいる”
ということが一目で分かったからです。
荒野さんは以前から、
「坂を登っていると笑っちゃうんです」
と語っていました。苦しさのなかに楽しさを見出せる彼女の性格は、過酷な環境でも笑顔を見せる理由を自然に説明してくれます。
また、過去に70kmを自走した経験、パンク修理の経験、レース観戦で得た知識、自宅トレーニングなど、すべての経験が“89キロ完走”という結果につながっています。
積み重ねの先にある、必然の89キロだったと言えます。
「坂を登っていると笑っちゃう」という言葉は、逆境を楽しみに変える彼女の人柄を象徴しています。過酷な環境でも笑顔を見せられるのは、挑戦そのものを楽しんでいるからでしょう。
趣味と性格から見える“荒野姫楓という人物”の魅力
ここまでの情報を総合すると、荒野姫楓さんは以下の性格傾向を持つ人物だと分かります。
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熱中型で行動が早い
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努力を楽しめるタイプ
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こだわりが強く、深く研究する
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仲間や誰かを支える姿に強く共感する
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困難な状況でも笑顔を見せられるメンタル
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初心者やファンに寄り添う優しさがある
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趣味を人生レベルで捉えられる視野の広さ
これらの性格はすべて、サイクリストとして必要な素質とも重なっており、趣味と人柄が非常に自然な形でリンクしています。
“名アシスト”になりたい──ロードバイクが変えた人生と将来の展望
荒野さんは今、ロードバイクという趣味を単なる余暇の活動ではなく、“人生の新たな軸”として捉えています。
「自転車が人生を変えてくれた。だから恩返しがしたい」
この言葉は非常に象徴的です。自転車業界に貢献したい、初心者が楽しめるイベントを開催したい、富士ヒルクライムやトライアスロンに挑戦したいなど、彼女の未来には明確なビジョンがあります。
それはまさに、ロードレース界で最も尊ばれる精神――
“名アシスト”の精神
と重なります。
SKE48としての活動と、ロードバイクへの情熱。
どちらも全力で取り組む荒野姫楓さんは、これからますます注目される存在になっていくはずです。
まとめ
荒野姫楓さんが89キロを完走できた理由は、体力以上に“性格と価値観”にあります。
『弱虫ペダル』に影響され、行動力で自転車を始め、努力を重ね、レース観戦で価値観を深め、困難を楽しむメンタル
それは一朝一夕ではなく、
彼女らしい“サイクリスト魂”が育ってきた結果
なのです。
ロードバイクは荒野さんにとって単なる趣味ではなく、人生を形づくる新たな軸となりました。これからも「名アシスト」の精神を胸に、SKE48の活動と自転車文化の発信を両立させながら、彼女は多くの人に勇気と楽しさを届けていくでしょう。