俳優・夏帆さんが10月スタートの新ドラマで“ピンク髪”姿を披露し、SNS上で大きな話題を呼んでいます。「マジ!?」「イメチェンすごい」「ピンク髪可愛すぎ」など驚きと称賛の声が相次ぎました。清純派イメージの強かった夏帆さんが、なぜこのタイミングで大胆な変化を見せたのか——。その理由を、ドラマの役作りやこれまでの歩みから読み解いていきます。
夏帆さんの基本プロフィール

出典元:https://www.cinematoday.jp/news/N0046430
• 本名:印東 夏帆(いんとう かほ)
• 生年月日:1991年6月30日(現在34歳)
• 出身地:東京都
• 身長:164cm
• 血液型:O型
• 所属事務所:スターダストプロモーション
• 活動期間:2003年〜現在
• 職業:女優、モデル
芸能界デビューと代表作
• 小学5年生のとき、原宿でスカウトされ芸能界入り
• 2003年、ツーカーホン関西のCMでデビュー
• ティーン雑誌『ピチレモン』でモデル活動
• 2004年、「三井のリハウス」11代目リハウスガールに選ばれ注目を集める
• 初主演は13歳のテレビドラマ『ケータイ刑事 銭形零』
• 映画『天然コケッコー』(2007年)で日本アカデミー賞新人俳優賞など多数受賞
• 『海街diary』(2015年)で日本アカデミー賞優秀助演女優賞受賞
• 『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(2020年)で高崎映画祭最優秀主演女優賞
人物・エピソード
• 二卵性双生児の姉として誕生
• 性格は「飽きっぽいが芝居は続けられている」と語る
• 現場では「男気がある」「こびない」と共演者から評される
• 趣味は読書、雑貨集め、写真撮影、映画鑑賞など
💡 夏帆が“ピンク髪”に挑戦した本当の理由とは?
🎬 ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』での役作り

出典元:https://news.yahoo.co.jp/articles/
TBS系火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(10月7日スタート)で、夏帆さんは主人公・山岸鮎美を演じます。物語は「料理」をきっかけに、男女の価値観や“当たり前”を見直していく再生ロマンスコメディ。恋人のために料理を作り続け、自分を見失った女性が、別れを経て“再生”していく姿を描きます。
「差し入れと鮎美」というコメントとともに、ピンク髪姿の夏帆のオフショットが投稿されると、
ファンからは「マジ!?めっちゃ可愛い」「素敵なイメチェン」「ピンク髪可愛すぎ」といった声が殺到した。
引用元:オリコンニュース
この“ピンク髪”は、単なるファッションではなく、役柄の「再生」や「解放」を象徴する色。恋愛や価値観に縛られてきた女性が、自分自身を取り戻していく過程を、髪色というビジュアルで表現しているのです。
🌸 ピンク髪が示すキャラクターの再生と変化
ピンク色は、「新しいスタート」や「心の温かさ」を象徴する色。夏帆さん演じる鮎美が、過去を断ち切り、自分らしく生き直す姿を象徴する“色の演出”として用いられています。これまでナチュラルな役が多かった夏帆さんが、ここまでビビッドなヘアカラーを選んだのは、まさに女優としての挑戦とも言えます。
20年ぶりの“父”との再会が象徴する転機
制作発表会見で夏帆は、共演の佐藤浩市と20年ぶりに再会したことを明かした。
「中学生の時にお世話になって以来です。当時は右も左もわからない状態でしたが、20年経ってこうしてまたご一緒できるのが嬉しいです」と笑顔で語った。
佐藤は2007年の映画『天然コケッコー』で夏帆の父親役を演じている。あの作品で“瑞々しい少女”として注目を集めた夏帆が、いま“再生する大人の女性”を演じる。その構図自体が、彼女のキャリアと重なって見える。
夏帆の出演作ごとの髪型が語る「役柄とのリンク」
清純派イメージからの出発
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夏帆がデビューしたのは中学生の頃。黒髪ロングの清楚なイメージで、数々のCMや雑誌に登場し、映画『天然コケッコー』(2007)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。いわゆる「清純派女優」として広く認知された。
だが本人は、そのイメージにどこか居心地の悪さを感じていたという。
20代に入ると、『任侠ヘルパー』(2012)では茶髪にギャルメイクという大胆な役に挑戦。

出典元:https://calend-okinawa.com/culture2/buff/ninkyou-helper.html
『海街diary』(2015)では控えめでおっとりした妹役を演じ、落ち着いた存在感を見せた。

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『ブルーアワーにぶっ飛ばす』では自然体の髪で“等身大の女性”を演出

出典元:https://natalie.mu/eiga/news/326710
30代に差しかかった頃、夏帆は髪をばっさりショートに。
この頃から「大人の女性」としての表現力が際立ちはじめる。
映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(2019)では、理想と現実の間でもがく30歳の女性を演じ、「カッコ悪くてもいい。嘘をつかずにいたい」と撮影中に感じたと話している。
この作品を機に、夏帆の中で“演じる”ことがより自分自身をさらけ出す行為へと変化していった。
「昔は“どう見られるか”を気にしていたけれど、今は“どう在りたいか”を大事にしたい」
引用元:https://www.pintscope.com/interview/kaho/
そう語る彼女の言葉には、女優としてだけでなく、一人の女性として成熟した確信がにじむ。
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』ではピンク髪で“再生”を描く
今回のピンク髪は、まさに“人生の再出発”を髪色で表現したもの。
これまでの「自然体な夏帆」から、「変化を楽しむ夏帆」へ。演じるごとに髪型がキャラクターとリンクしており、彼女がどれだけ役柄に真摯に向き合っているかが分かります。
🌟 俳優・夏帆、転機の今「表現者」としての進化
『silent』で刻んだ“静かな衝撃”──言葉を超えて伝わる表現力

出典元:https://realsound.jp/movie/2022/11/post-1185284.html
2022年のドラマ『silent』(フジテレビ系)で、夏帆は聴覚障害を持つ女性・桃野奈々を演じた。
彼女は、耳の聞こえない青年・想(目黒蓮)の近くでそっと寄り添う存在として登場する。
言葉よりも“視線”や“間”で心情を表すこの役は、夏帆にとってまさに挑戦だった。
しかし、彼女は声のない世界の中で、かえって言葉以上の豊かさを見せた。
リアルサウンドの記事では、ライターの佳香氏が「夏帆の手話のテンポや間の取り方、
スピードがとても自然。表情の変化だけで奈々の心が伝わる」と評している。
引用元:https://realsound.jp/movie/2022/11/post-1185284_2.html
手話という制約の中で、夏帆は「声を使わずに感情を伝える」ことに挑んだ。
その静けさの中にこそ、彼女の真骨頂がある。
目や指先の小さな動き、息づかいひとつで人物の内側を語る凄さ。
『silent』の奈々は、表向きは強く、明るく、人を気づかう女性。
だが、心の奥には誰にも届かない寂しさを抱えている。
その二面性を繊細に演じきった夏帆は、清純派のイメージから完全に脱却したと言える。
それは“変化”ではなく“深化”だ。
彼女の中に流れる静かな情熱、他者への共感の深さが、表現者としての成熟を映し出していた。
「静」から「動」へと変わる演技スタイル
初期の夏帆が持っていた“静かな強さ”に対し、ここ数年の彼女からは“動”のエネルギーを感じる。
『ブラッシュアップライフ』(2023)では、等身大の女性を軽やかに演じ、
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』では、社会の“当たり前”に抗う女性を表現する。
静から動へ――その変化の先に、ピンク髪という色彩がある。
夏帆の素顔 優しさと芯の強さの共存
SNSをやらない理由
夏帆は芸能界でも珍しく、SNSをほとんど利用しない俳優の一人だ。
「自分の素顔が見えすぎると、作品に影響してしまうから」と過去のインタビューで語っていました。
彼女にとって、表現の場は“作品の中”であり、プライベートを切り売りすることには慎重。
今回のピンク髪も、そうした「作品に寄り添う表現者」としての信念の延長にあるようです。
自然体でいながらブレない信念
撮影現場では穏やかで物静か。しかし、その芯には確かな意思がある。
共演者からも「現場での集中力がすごい」「セリフではなく“空気”で伝えてくる」と評されることが多い。
髪色が変わっても、夏帆の根底にある“誠実さ”は変わらない。
ピンク髪の鮎美を通して見えてくるのは、そんな彼女自身の強さと優しさのバランス。
「静から動へ」変わる夏帆の演技スタイル
これまでの夏帆さんは「控えめ」「落ち着いた」印象が強かったですが、近年は感情表現の振れ幅が大きくなり、“内に秘めた情熱”が前面に出る演技が増えています。ピンク髪も、その変化を象徴するビジュアル的サインなのかもしれません。
共演者やスタッフが語る夏帆の変化
共演者からは「現場の空気を変える力がある」「穏やかだけど芯が強い」という声も。
夏帆さんは“自然体でいること”を大切にしながらも、作品ごとに確実に新しい表情を見せています。
まとめ
夏帆さんの“ピンク髪”は、単なるイメチェンではなく、
役作りを通して「自分を再発見する」ための表現手段。
これまでの清楚で静かなイメージからどんどん歩踏み出し、
“変わること”を恐れない女優として進化を続けています。
そんな夏帆さんの挑戦は、これからも私たちに勇気を与えてくれるでしょう。