女優として活躍しながら、二児の母としても知られる本上まなみさん。最近のテレビ出演では「子供のやりたいこと、やりたくないことをよく聞いてあげることが一番大事」と語り、その子育て論が多くの視聴者から称賛を集めました。本記事では、本上さんの子育ての秘訣や家庭での実践方法、女優としての歩みや現在の夫婦仲までを総合的に掘り下げていきます。
本上まなみ プロフィール
出典元:https://osharetecho.com/column/37534/
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名前:本上 まなみ(ほんじょう まなみ)
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生年月日:1975年5月1日(50歳)
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出身地:大阪府茨木市
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身長:168cm
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血液型:B型
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職業:女優、エッセイスト、ナレーター
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家族:夫・澤田康彦(編集者)、長女(2006年生まれ)、長男(2013年生まれ)
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デビュー:1993年、雑誌『mc Sister』でモデル活動をスタート
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代表作:
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ドラマ『スチュワーデス刑事』シリーズ
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ドラマ『パーフェクトラブ!』
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映画『金融腐蝕列島[呪縛]』
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書籍・エッセイ
• 『みんな大きくなったよ』(2024年、ミシマ社)
執筆活動25周年記念のエッセイ集。子育てや日常の気づきを綴った温かい作品。
• 『ほんじょの虫干し』シリーズ
本上さんの視点で日常を描いた人気エッセイ。自然や人との関わりを大切にする姿勢がにじみ出ています。 -
趣味・特技:散歩、読書、文章執筆
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現在の活動:京都在住。テレビ出演、ナレーション、エッセイ執筆を中心に活動中
本上まなみ流の「よく聞く子育て」を家庭で実践する方法
日本テレビ系「おしゃれクリップ」(2025年9月21日放送)に出演した本上まなみさんは、司会の山崎育三郎さんから「子育てで意識していることは?」と問われ、次のように答えています。
出典元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5511dbf56919e99a992cc11597f7f1b661009266
「子供のやりたいこと、やりたくないことをよく聞いてあげるっていうことが一番大事かなって思いますね」
引用元:スポニチアネックス
このシンプルな答えには、実は深い意味が隠れています。親が一方的に「こうしなさい」と言うのではなく、まずは子供自身の気持ちを尊重し、耳を傾けること。その積み重ねが、子供の自己肯定感や自主性を育てるのです。
例えば、宿題を後回しにして遊びたい子供に対しても、頭ごなしに叱るのではなく「なぜ今やりたくないの?」と聞く。そこから「遊びたい気持ちはわかるけど、終わらせたらもっと安心して遊べるよね」と寄り添えば、子供自身が納得して行動できるようになります。
子供の「やりたいこと・やりたくないこと」を引き出す会話術
では、どうすれば子供が本音を話してくれるのでしょうか。ポイントは3つあります。
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質問はオープンクエスチョンで
「今日は楽しかった?」よりも「今日はどんなことがあった?」と広げる質問を投げかける。 -
共感を言葉にする
「それは大変だったね」「うれしかったんだね」と受け止めてから、親の意見を伝える。 -
失敗談もシェアする
親自身の子供時代の失敗を話すことで、子供は安心して本音を語れる。
本上さんの子育ては「会話を通じて子供の声を引き出す」スタイル。特別な教育法ではなく、日常のやり取りを大切にしている点が印象的です。
親ができる「聞く」姿勢のトレーニング
「よく聞く」と言っても、実際には簡単ではありません。親も忙しい日々の中で、つい「ながら聞き」になってしまうことがあります。
そんなとき意識したいのが、**アクティブリスニング(積極的傾聴)**の考え方です。
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視線を合わせる … スマホを見ながらではなく、目を見て聞く。
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相づちを打つ … 「うん」「そうなんだ」とリズムをとることで、子供は話しやすくなる。
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要約して返す … 「つまり、今日は遊びたかったんだね」と繰り返すと理解が伝わる。
この3つを意識するだけで、子供との会話が驚くほどスムーズになります。本上さんの子育ては、まさにこの実践の積み重ねだと考えられます。
本上まなみの子育てエピソードと家庭環境
本上さんは2006年に長女、2013年に長男を出産し、2児の母となりました。夫は作家の沢田康彦さんで、京都に拠点を移して生活しています。自然豊かな環境の中で子供を育てる姿勢も、彼女の人生観を象徴しています。
出典元:https://veryweb.jp/navy/interview/237124/
また、飲食店の店主が番組内で「本上一家は品行方正な家庭」と語っていたように、家庭の雰囲気そのものが子供たちに良い影響を与えていることが伺えます。都会的な女優というイメージに加えて、「家庭的で温かい母」という一面が、多くの人に共感を与えているのです。
娘の“推し活”で直面したスマホ問題と親の向き合い方
現在 18歳(2025年9月時点)長女が中学3年生の時。アイドルに夢中になり、動画やSNSに没頭する時間が増えてきました。
「ついに来たなと思いましたね」と本上さんは苦笑。これまで家族共有のタブレットで済ませてきましたが、
「専用のスマホをどうするかは親子で話し合いながら決めたい」とコメントしています。
引用元:https://veryweb.jp/navy/interview/237124/から一部抜粋
“完全禁止”ではなく、本人の思いを尊重しながらルールを作る姿勢が、本上さん流の子育てを象徴しています。
息子の「ごんぎつね」体験に見る心の成長エピソード
現在 12歳(2025年9月時点)小学3年生の時、息子さんは、国語の授業で『ごんぎつね』を読んで涙を流したそうです。
「昔は強いキャラクターに憧れていたのに、今は弱さや悲しみに共感できるようになったんだなと思って、胸が熱くなりました」と語っています。
引用元:https://veryweb.jp/navy/special/237179/から一部抜粋
本上さんは「子どもの心が動く瞬間を大切に、ただ見守ることが一番」と話し、成長に介入しすぎない姿勢を強調しました。
本上まなみの夫との出会いと文通から始まった夫婦仲
出典元:https://jp.pinterest.com/pin/261912534567513552/
本上まなみさんと澤田康彦さんの出会いは、雑誌の対談企画がきっかけでした。18歳年上のパートナーとの距離を縮めた手段がなんと“文通”でした。
「メールじゃなくて速達で、何枚もの手紙を送り合っていました。すぐに返事が来るから、交換日記みたいで楽しかったんです」と振り返っています。
交際を経て結婚してから20年以上経ちますが、現在も夫婦で共著エッセイを出版するなど、公私ともに“会話と文章でつながる関係”を続けています。
病気療養中に支えてくれた家族、夫と子どもからの手紙
数年前、病気療養のために仕事をセーブした時期がありました。その間、夫や子どもたちが本上さんを支え続けたといいます。
「娘が“ママ、ゆっくり休んでね”と手紙をくれて、涙が止まりませんでした」とテレビで明かしました。
夫もまた、家事を率先して分担し「大丈夫だから安心して」と寄り添ったそうです。家族からの手紙や言葉が何よりの薬になったと語る姿に、温かい絆がにじみ出ています。
本上まなみが京都に移住した理由
出典元:https://www.kyotostyle-wlb.jp/about/celebrities/1096/
1. 子どもを自然の中で育てたいという思い
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東京に住んでいた頃、長女がまだ幼稚園のときに「自然の中で子育てをしたい」という気持ちが強くなったそうです。
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本上さん自身も幼少期に大阪の郊外で育ち、川遊びや虫取りなど「外遊び」の経験が豊かだったことから、同じような環境を自分の子どもにも与えたいと考えたとのこと。
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実際に京都に引っ越してからは、賀茂川の河川敷で虫取りや魚つかみをしたり、自然の中で体を思いきり使った遊びを子どもたちが楽しめているそうです。
2. 祖父母とのつながりを大切にしたい
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東京では核家族での生活だったため、親子同士の関係は濃密でも「祖父母との距離」が遠かったそうです。
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京都は夫婦どちらの実家からも近く、祖父母と頻繁に行き来できる距離。
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子どもたちが祖父母と過ごし、生活の知恵や文化を体感的に学べることを重視した、と本人は話しています。
3. 本人自身ももう一度「自然に近い暮らし」をしたかった
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子どもを育てるためだけでなく、本人自身が自然の近くで暮らすことを望んでいたことも理由のひとつ。
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「子どもと一緒に自分ももう一度、外遊びを思い切り楽しむような暮らしをしたい」と語っています。
4. 家族で「豊かな人生を送りたい」という夫婦の共通の願い
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ご夫婦で「子どもたちと一緒に、豊かな人生を送りたい」と話し合い、その延長で京都移住を決断。
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学力や受験よりも、人との関わり・出会いを大切にしてほしいという考えも背景にあります。
本上まなみの代表作と女優としての歩み
18歳でデビュー後、ドラマ『スチュワーデス刑事』シリーズや『パーフェクトラブ!』、映画『金融腐蝕列島[呪縛]』など数々の作品に出演。“癒し系女優”として90年代から2000年代にかけて一世を風靡しました。
近年はナレーションやエッセイ執筆も手がけ、文章の温かさや観察眼が高く評価されています。「書くことも演じることも、人の心に寄り添うことは同じ」と本人も語っています。
「聞く子育て」と通じるように、人や出来事を丁寧に見つめる視点は、女優としての演技にも執筆活動にもつながっているのかもしれません。
本上まなみの現在と夫婦仲
50歳を迎えた現在も、本上まなみさんは女優業と母親業を両立しています。京都での生活は穏やかで、夫・沢田康彦さんとの夫婦仲も円満と伝えられています。
結婚後も夫婦の関係はユニークで、コロナ禍には「うんざりするほど一緒に過ごした」と冗談を交えつつ、その時間を活かして夫婦で交互に綴ったエッセイを出版しました。趣味も性格も異なる2人ですが、それを楽しみながら一冊を完成させた姿からは、お互いを尊重し合う関係が見えてきます。
今も京都の古民家で、2人の子どもとともに自然に囲まれた暮らしを続けている本上夫妻。冗談を言い合いながらも、文通時代から変わらない“言葉を大切にする夫婦関係”が、温かい家庭を築く原動力となっているようです。
子どもが生まれて「大変以上に幸せ」と語る人生観
本上さんは「子どもが生まれてからは、忙しくて大変なのに、不思議とそれ以上に幸せなんです」と語ります。
夜泣きや反抗期など悩ましい時期も「全部ひっくるめて面白い」と笑顔で受け止める姿は、多くの母親の共感を集めています。
「子どもと過ごす今が、人生で一番大切な時間」と語る本上さんの言葉には、日常を楽しむ強さがにじんでいます。
まとめ
本上まなみさんの子育ては、特別な教育法ではなく「子供の声に耳を傾ける」というシンプルな姿勢が基本です。その実践は、子供の自主性を育み、家族全体を温かくする力を持っています。
女優としてのキャリアやエッセイの執筆、そして京都での家庭生活。これらすべてに一貫しているのは「人の声を大切にする」人生観です。
忙しい毎日でも、子供の小さな声に耳を傾けること。それが、親子関係をより良くし、家庭を幸せにする第一歩になるのではないでしょうか。