4月12日放送の「新美の巨人たち」に登場したのは、ミュージシャンであり俳優としても活躍するシシド・カフカさん。黒タートルに赤系ワイドパンツという洗練された装いで訪れたのは、新潟県魚沼市・西福寺の開山堂。そこで彼女が出会ったのは、“越後のミケランジェロ”と称される天才彫刻師・石川雲蝶が遺した圧巻の天井彫刻。
彼女が心を動かされたその芸術の正体とは――?本記事では、シシド・カフカの芸術的センスや、石川雲蝶の知られざる魅力、「新美の巨人たち」の見どころまで、たっぷり掘り下げてお届けします。
シシド・カフカのプロフィール
引用元:https://jp.pinterest.com/pin/822118106980249951/
出身 メキシコで生まれ、幼少期をアルゼンチンで過ごす。
本名 宍戸佑名(ししど ゆうな)
身長 175cm
学歴 東京工芸大学
2012年、ドラムボーカルのスタイルでCDデビュー
音楽番組「新・堂本兄弟」に14年9月までドラマーとして出演
モデルとしても活動し、グリコ「PRETZ」やソニー「WALKMAN」、LevisなどのCMにも出演。
14年、連続ドラマ「ファーストクラス」で女優デビューし、映画初出演作「Zアイランド」(15)に出演した。
宮藤官九郎監督・脚本の映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」(16)では劇中音楽のドラムも担当。
音楽×演技×アート シシド・カフカの多才すぎる経歴
ドラムから始まったキャリア
シシド・カフカさんといえば、まず思い浮かぶのは“立ってドラムを叩きながら歌う”という唯一無二のスタイル。彼女は20歳のときに本格的な音楽活動をスタートさせ、その後モデルやラジオDJとしても活躍。2012年には「愛する覚悟」でメジャーデビューし、瞬く間に注目の存在となりました。
女優、モデル、そしてナレーターとしての顔
そのクールなルックスと知的な雰囲気は、音楽の枠を超え、ドラマや映画でも存在感を放っています。『ファーストクラス』など話題作への出演を経て、ナレーターやMCとしても活動。多面的な表現力は、アートに関わる番組との相性も抜群です。
アート番組に起用される理由とは?
シシドさんが「新美の巨人たち」の旅人として選ばれた理由は、感性豊かで直感的に“作品の核心”を掴む力にあると言われています。彼女が作品を前にしたときの静かな佇まい、言葉選び、視線の向け方……そのすべてがアートに対する“リスペクト”であふれているのです。
越後のミケランジェロ・石川雲蝶とは何者か?
幕末から明治を生きた謎多き天才彫刻師
石川雲蝶(いしかわ・うんちょう)は、1814年に江戸で生まれ、のちに新潟県の寺院を中心に活動した彫刻師。わずか15歳で江戸彫刻界に名を轟かせる才能を見せ、30代後半からは越後(現・新潟県)で精力的に作品を残しました。
「越後のミケランジェロ」の異名を持つ彼の作品は、ただの宗教的装飾にとどまらず、芸術性と人間性が融合した“生きた木彫”とも言われています。
西福寺の天井彫刻「道元禅師猛虎調伏の図」とは
今回シシドさんが訪れたのは、新潟県魚沼市にある西福寺の開山堂。そこに広がるのは、18畳分にもおよぶ壮大な天井彫刻です。
「道元禅師猛虎調伏の図」(どうげんぜんしもうこちょうふくのず)
引用元:https://www.iine-uonuma.jp/activity/cultural/cultural/cultural60/
「すべてが彫刻で埋まっている状態」
—シシド・カフカ(番組内コメントより)
虎を睨みつける禅師の姿。躍動感ある虎。風に揺れる草木や遠近法を取り入れた空間構成……どれをとっても、まさにミケランジェロに匹敵するスケール感。しかもそれがすべて“木”でできているという驚き。
1000点以上残る木彫作品の美と技巧
石川雲蝶の作品は、西福寺以外にも新潟県内の寺社仏閣に1000点以上が現存しています。襖絵、欄間、天井画、さらには鏝絵(こてえ)など、技法も素材も多岐にわたり、一人の職人が手がけたとは思えないほどのバリエーションです。
「新美の巨人たち」に登場したシシド・カフカの役割とは
黒タートル×赤パンツという絶妙なコーデ
番組でのシシドさんの装いも話題に。黒のタートルネックに、赤みがかったワイドパンツというシンプルながら目を引くコーディネート。落ち着きのある黒と、情熱を感じさせる赤が、彼女の存在感と石川雲蝶の力強い作品とをうまく引き立てあっていました。
引用元:https://mainichikirei.jp/article/20250408dog00m100011000c.html?photo=003
彫刻に見入る表情から見えた“共鳴”
シシドさんは天井を見上げながら、言葉少なにその空間に身を委ねていました。「技術もすごいけれど、それ以上に“心”が伝わってくる」と語った表情は、まさにアーティスト同士の“共鳴”の瞬間。
彼女が語った「空間がまるごと作品になっている感じ」は、ただ見るだけでは気づけない体験価値を、視聴者にも伝えてくれました。
番組を通して視聴者に伝えたかったこと
「新美の巨人たち」は、ただ作品を紹介する番組ではありません。旅人の視点を通じて、視聴者に“アートの感じ方”を提案する構成になっています。シシド・カフカの存在が、その“媒介者”として非常に機能していた回でした。
SNSや視聴者の反応は?共感と驚きの声続々
「こんなに美しい彫刻が日本に!?」という驚き
放送後、SNSでは「日本にもこんなアートがあったのか!」と驚きの声が続出。なかには「今度絶対行く!」という旅行計画を立て始めた人も。
シシド・カフカの知的で美しい魅力に絶賛の声
「ナレーションも聞きやすくて、視点がすごく良かった」
「やっぱりカフカさんはアートに似合うなあ」
と、彼女のファンからは知性と美しさを兼ね備えた出演ぶりに称賛の声が多数寄せられました。
「今度の休みに西福寺に行ってみたい!」というリアルな反応
西福寺の開山堂を訪れる観光客も増加傾向に。春の旅行プランに“アート+自然+癒し”を求める人が、「ちょっといい旅先」として新潟を再評価しているようです。
引用元:https://www.iine-uonuma.jp/activity/cultural/temple/temple40/
- 【西福寺(開山堂)(さいふくじかいざんどう)】住所:新潟県魚沼市大浦174
- 拝観料:大人500円、中学生・障害者(手帳提示)300円、小学生以下無料(20名以上1割引き)
まとめ
シシド・カフカが出会ったのは、ただの“過去の偉人”ではなく、現代の感性にも響く“魂のアーティスト”石川雲蝶でした。「新美の巨人たち」という番組を通じて、私たちはその芸術が持つ“静かな力”に触れることができました。
番組を通じて、シシド・カフカさんの知的で洗練された魅力が際立ち、彼女の視点が作品の本質を引き出す役割を果たしました。その静かな佇まいや作品に向き合う姿勢から、「やっぱりカフカさんはアートに似合うなあ」と感じた視聴者も多かったのではないでしょうか。視聴者の間では「日本にもこんなアートがあったのか!」という驚きの声が広がり、実際に西福寺を訪れたいという反応も多く見られました。
この放送は、アートの楽しみ方を再発見する機会となり、視聴者にとって新たな芸術体験を提供したと言えるでしょう。興味を持った方は、ぜひ西福寺を訪れ、石川雲蝶の作品を実際に体感してみてください。