佐藤大樹はなぜ体重を増やした?三池崇史監督の赤影ドラマの役作りと魅力

ドラマ『仮面の忍者 赤影』で主演を務める佐藤大樹が、役作りのために6キロの体重を増やしたことが話題になっています。巨匠・三池崇史監督と初タッグを組み、令和版としてよみがえる赤影。この記事では、佐藤大樹の役作りの背景、横山光輝による原作の魅力、三池監督の演出の特徴、そして世間の期待の声までを詳しく解説していきます。

佐藤大樹(さとう たいき)プロフィール

佐藤大樹のプロフィール・作品情報 - 映画ナタリー
出典元:https://natalie.mu/eiga/artist/70157

  • 生年月日:1995年1月25日
  • 出身地:埼玉県白岡市
  • 身長:173cm
  • 血液型:A型
  • 所属グループ:EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE
  • 職業:ダンサー、俳優
  • 活動開始:2011年〜
  • 所属事務所:LDH JAPAN

略歴とキャリアの歩み

  • 中学3年の時、母親に連れられて観たEXILEのライブに感動し、ダンスの道へ。
  • 高校1年からダンスを始め、EXPG東京校に通う。
  • 2011年からGENERATIONSのサポートメンバーとして活動。
  • 2014年、「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」に合格しEXILEに加入。
  • 2016年、世界さんとともにFANTASTICSを結成し、リーダーとしても活動。
  • 2018年、FANTASTICSとしてメジャーデビュー。
  • 俳優としても映画・ドラマ・舞台・声優など幅広く活躍。

主な出演作品(俳優活動)

映画

  • 『センセイ君主』(2018年)澤田虎竹役
  • 『ママレード・ボーイ』(2018年)須王銀太役
  • 『小説の神様 君としか描けない物語』(2020年)千谷一也役
  • 『逃走中 THE MOVIE』(2024年)寺島譲司役

ドラマ

  • 『ワイルド・ヒーローズ』(2015年)里島透役
  • 『liar』(2022年)市川一哉役(W主演)
  • 『around1/4』(2023年)新田康祐役(地上波連ドラ単独初主演)
  • 『離婚しない男』(2024年)三砂裕役
  • 『仮面の忍者 赤影』(2025年)主演・赤影役

佐藤大樹が『赤影』で6キロ増量した理由とは

仮面の忍者 赤影 | ドラマ情報・キャスト・あらすじ・放送日 - 映画ナタリー
赤影 出典元:https://natalie.mu/eiga/drama/460

佐藤大樹は、これまでEXILEやFANTASTICSの活動を中心に、アーティストとして軽快なダンスやシャープな表現を得意としてきました。しかし今回の赤影役では「強さ」と「存在感」が求められます。そのため、従来の体型を保つのではなく、あえて6キロの増量を選んだのです。

本人はこう語っています。

「役のために6キロ増量して、トレーニングも一生懸命に励みました。忍者って幻の存在だと思うので、できるだけ人間っぽさを消して、まるでアニメを見ているみたいな感覚で見てもらえるように意識しています」
引用元:ENCOUNT https://encount.press/ 

単なる体重増加ではなく、「忍者という非現実的な存在をどう体現するか」という役作りの一環だったことがわかります。また、撮影前には「24時間水抜き」を行うなど、身体を徹底的に追い込むストイックさも話題となりました。

こうした身体づくりの裏には、彼自身の「子供の頃からヒーローに憧れていた」という思いも込められています。夢を実現するための努力が、そのまま作品の熱量につながっているのです。また、佐藤さんは「応援してくださる方がいることが一番の原動力」と語っており、ファンへの感謝と責任感が彼の挑戦を支えていることが伝わってきます。


横山光輝原作『赤影』はどんな漫画だったのか

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出典元:https://www.hmv.co.jp/artist_横山光輝

『赤影』の魅力を語るうえで欠かせないのが、原作者・横山光輝の存在です。横山光輝といえば、『三国志』や『鉄人28号』、『魔法使いサリー』など数々の名作を世に送り出した巨匠。その彼が1966年から1967年にかけて『週刊少年サンデー』で連載したのが『仮面の忍者 赤影』でした。

内容は、飛騨の忍者「赤影」と仲間の青影らが、奇想天外な忍術を駆使しながら悪の忍者集団や怪獣と戦う物語。当時としては珍しい「忍者×怪獣×SF」というジャンル横断的な要素が詰め込まれ、子どもたちの心をつかみました。

実写ドラマは1967年から1968年にかけてフジテレビ系列で放送され、全52話の大作。「金目教篇」「卍党篇」「根来篇」「魔風篇」の4部構成で展開され、赤影・青影・白影の3人が悪の忍者集団と戦い、平和を守る姿が描かれた。

思い出の昭和ヒーローから 「仮面の忍者・赤影」 - ホビーのごった煮
出典元:http://skymax17.blog.fc2.com/blog

特に巨大な石像・金目像や、ギヤマンの鐘をめぐる争奪戦、怪獣と忍術の融合など、昭和特撮ならではの大胆な演出が話題を呼び、今なお“伝説のヒーロー時代劇”として語り継がれている。

今回の令和版ドラマでは、こうした独特の原作世界を現代のVFX技術で再現しつつ、ストーリー面ではより人間ドラマに焦点を当てるという進化を遂げているかもしれません


三池崇史監督が描く『赤影』と過去作との違い

三池崇史監督といえば、『クローズZERO』シリーズや『十三人の刺客』、『藁の楯』など、暴力性と人間ドラマを融合させた作風で世界的に知られる映画監督です。そんな三池監督が「子供の頃に一番見ていた作品」と語る『赤影』を手掛けるとあって、ファンの期待は大きく膨らみました。

佐藤大樹 EXILE/FANTASTICS on X: "【情報解禁】 三池崇史×佐藤大樹 初タッグ⚔️ テレビ朝日10月期ドラマ 「仮面の忍者 赤影」 10月26日(日) 放送スタート🥷🏻 あの"赤影"が再び実写ドラマ化‼️ #赤影 https://t.co/msxhLomOif" / X
出典元:https://x.com/taiki__official/status/1964295884843233720

監督はインタビューで次のようにコメントしています。

「忍者って、殺しや諜報活動を生業にしていますが、その中で《情》をしっかり持っている。佐藤君の優しさがそのまま赤影になっていく。そういう力と魅力を感じます」
引用元:ENCOUNT https://encount.press/ 

過去作との大きな違いは、単なる勧善懲悪ではなく「人間関係の葛藤」に重点を置いている点です。戦国時代を舞台に、忍者たちが主君に仕える中で生まれる友情や矛盾、そして笑いや涙までを丁寧に描く──。そこには『悪の教典』のような過激さや、『十三人の刺客』に見られる重厚さとは異なる「青春群像劇」としての側面があります。

また、怪獣や敵キャラクターをVFXで再現する映像的な挑戦も注目ポイント。監督自身が「どんなカットも楽しい」と語るほど、現場はクリエイティブな熱気に包まれているようです。


佐藤大樹のこれまでの出演作と俳優としての歩み

佐藤大樹 - 卒業生の紹介 || EXPG STUDIO
出典元:https://expg.jp/graduate/detail.php?graduate_id=55

佐藤大樹さんは、EXILEの最年少メンバーとして活動をスタート。その後、FANTASTICS from EXILE TRIBEとしても活躍し、音楽シーンでの存在感を確立してきました。

俳優としては映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2016年)、『センセイ君主』(2018年)、『ザ・ファブル』(2019年)などに出演。ドラマでは『ワイルド・ヒーローズ』(2015年)、『liar』(2022年)などで印象的な役を演じてきました。

地上波連ドラ単独初主演となった『around1/4』では、25歳前後の若者たちが直面する“人生の分岐点”を描いた恋愛群像劇に挑戦。佐藤さん自身も「コロナ禍で主演映画の公開が遅れたり、写真集のお渡し会が中止になったりと、苦しい時期だった」と語っており、役と自身の人生が重なる瞬間が演技に深みを与えています。

本人もライブ会場で「子供の頃ヒーローに憧れた自分が、ようやくヒーローになれました!」と語ったように、夢の実現であると同時に俳優としての飛躍の一歩といえるでしょう。

俳優としてのやりがいと今後の夢──“人の心を動かす”という使命

佐藤さんは「人の心を動かせる職業ってなかなかない」と語り、俳優という仕事に誇りを持っています。SNSで視聴者の声を聞けること、監督やプロデューサーからの評価を受けることが、彼にとってのやりがいだといいます。

今後挑戦したい役としては、「探偵もの」や「スポ根もの」、さらには「子犬系男子」など幅広いジャンルを挙げており、俳優としての可能性を広げ続けています。

「ゴールデンの主役をやりたい。朝ドラにも出たい。年を取っても、ずっと第一線で活躍できる人になりたい」

この言葉からも、佐藤さんの未来への意欲と、エンタテイメントに対する真摯な姿勢が伝わってきます。


世間の反応まとめ

SNSでは放送前からすでに期待の声が多く寄せられています。

  • 「佐藤大樹の役作りすごい、6キロ増量とか本気だ」

  • 「三池監督×赤影って組み合わせだけでワクワクする」

  • 「令和に赤影を見られるなんて、親子で一緒に楽しみたい」

昭和版をリアルタイムで観ていた世代からは「金目像やギヤマンの鐘がどう再現されるのか楽しみ」といった声も。 一方で、令和版では青影の「だいじょーぶ!」などの名セリフがどう描かれるかにも注目が集まっている。 旧作の感動シーン──青影と姉・陽炎の再会や、黄金の仮面を着けた赤影のラスト──が現代の映像技術でどう蘇るのか、親子で楽しめる作品としての可能性も広がっている。

さらに、本人がFANTASTICSのライブで主演解禁を発表した際には、会場から大きな歓声が上がり、ファンの熱量の高さを証明しました。

一方で、「昔の赤影を見ていた世代がどう感じるのか楽しみ」「若い人がどんな反応をするのか気になる」といった世代間ギャップを意識する声もあり、幅広い層に注目されていることがうかがえます。


まとめ

佐藤大樹さんが主演を務める令和版『仮面の忍者 赤影』は、ただのリメイクではありません。 横山光輝による原作の魅力、昭和特撮の大胆な世界観、そして三池崇史監督の人間ドラマへのこだわりが融合し、まったく新しいヒーロー像が誕生しようとしています。

佐藤さん自身も、6キロの増量や水抜きといった身体的な挑戦だけでなく、「人間っぽさを消す」という精神的な役作りに取り組み、赤影という“幻の存在”に命を吹き込もうとしています。 その背景には、「応援してくれる人がいることが原動力」という彼のまっすぐな思いがあり、俳優としての覚悟と誇りがにじみ出ています。

最近では珍しい“忍者もの”のドラマという点でも、個人的にとても楽しみにしています。 時代劇や特撮の枠を超えた挑戦が、どんな物語を生み出すのか──その可能性にワクワクしています。

昭和版の『赤影』では、金目教、卍党、根来十三忍、魔風十三忍といった強敵たちとの壮絶な戦いが描かれました。令和版では、それらの世界観をVFXで再構築しつつ、より深い人間関係や葛藤が描かれることで、親子で楽しめる作品としての可能性も広がっています。

令和の赤影は、過去と未来をつなぐ架け橋。 夢を追い続ける者の姿、仲間との絆、そして応援してくれる人への感謝──そのすべてが詰まった、心に残るヒーロー物語になることでしょう。